CBT形式とは
CBTとは、Computer Based Testing の略で、コンピュータを利用して実施する試験方式のことです。 紙の問題冊子に解答するのではなく、画面上に表示された問題を読み、マウスやキーボードを使って解答します。
たとえば、選択式の試験であれば、画面上に問題文と選択肢が表示され、受験者は該当する選択肢をクリックして解答します。 紙の試験と比べると、問題の表示方法や解答操作が異なるため、事前に画面上で問題を解く感覚に慣れておくことが大切です。
他の資格試験でもCBT形式は使われている
CBT形式は、中小M&A資格試験だけで使われる特別な方式ではありません。 すでに、ITパスポート試験などでもCBT方式が採用されており、公式サイトではCBT方式の説明や、受験画面を体験できる疑似体験ソフトウェアが公開されています。
ITパスポート試験の公式サイトでは、CBT方式について「コンピュータを利用して実施する試験方式」と説明されています。 受験者は、コンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。
ITパスポート試験では、CBTの試験会場で操作する受験画面を体験できる疑似体験用ソフトウェアも公開されています。 公開問題を使って解答し、解答した問題の正誤や正答数を確認できるため、CBT形式の操作感を知るうえで参考になります。
このような疑似体験ソフトウェアが参考になるのは、CBT形式の「操作感」を具体的にイメージしやすいからです。 問題文が画面に表示され、選択肢を選び、次の問題へ進むという流れは、紙の問題冊子とは異なります。
もちろん、中小M&A資格試験の実際の画面が、ITパスポート試験と同じになるわけではありません。 ただ、CBT形式に慣れていない人にとっては、「画面上で問題を読む」「選択肢をクリックして解答する」「解答状況を確認する」といった基本的な感覚を知る参考になります。
なお、CBTの画面仕様や操作方法は試験ごとに異なります。 他の資格試験の画面はあくまで参考例として捉え、中小M&A資格試験については、今後公表される公式情報を確認するようにしましょう。
中小M&A資格試験はCBT形式で実施される見込み
2026年3月に中小企業庁が公表した「令和7年度補正中小企業活性化・事業承継総合緊急支援事業(中小M&A資格試験実施事業)」の公募要領では、中小M&A資格試験について、CBT形式での実施が想定されています。
同資料では、試験実施方式として「CBT形式にて120分での実施を想定」と示されています。 そのため、中小M&A資格試験の対策では、知識を覚えるだけでなく、画面上で問題を読み、選択肢を選んで解答する形式に慣れておくことも重要になります。
また、この公募は令和8年3月27日に公表されたもので、中小企業庁の公募要領として示されています。 試験制度の詳細は今後変更・更新される可能性もあるため、受験を検討する場合は、必ず中小企業庁などの公式情報を確認するようにしましょう。
試験時間は120分、設問数は60問程度
中小企業庁の公募要領では、中小M&A資格試験の形式について、試験時間は120分、設問数は60問程度とされています。 単純に計算すると、1問あたり約2分で解き進めるイメージです。
ただし、実際の試験では、すべての問題を均等に2分ずつ使うわけではありません。 すぐに判断できる知識問題もあれば、事例文や選択肢を丁寧に読む必要がある問題もあります。 財務・税務や法務のように、前提知識を整理しながら考える分野では、1問に時間がかかる可能性もあります。
そのため、試験対策では「1問を速く解く」ことよりも、時間を使うべき問題と、早めに判断すべき問題を見分けることが重要です。 本番では、迷った問題に時間を使いすぎると、後半の問題を十分に確認できなくなるおそれがあります。
問題形式は4択または5択の正誤判定形式が想定
中小企業庁の公募要領では、問題形式について、一般的な正誤判定を行う回答肢が4択肢または5択肢ある形式が想定されています。 つまり、記述式で長文を書く試験というより、選択肢の中から正しいもの、または不適切なものを選ぶ形式が中心になると考えられます。
この形式では、単に用語を暗記するだけではなく、選択肢のどこが正しいのか、どこが不適切なのかを判断する力が求められます。 特に倫理・行動規範のような分野では、「それらしく見えるが不適切な対応」を見抜く練習が重要になります。
CBT形式では「選択肢の処理」に慣れる必要がある
CBT形式では、問題文と選択肢を画面上で確認します。 紙の試験であれば、問題文に線を引いたり、選択肢に印をつけたりしながら考える人もいます。 しかし、CBT形式では、紙と同じ感覚で書き込みながら解くことはできません。
そのため、画面上で問題文の条件を読み取り、選択肢を比較し、明らかに違うものを外していく練習が必要です。 特に4択・5択形式では、「一見正しそうに見える選択肢」をどう処理するかが重要になります。
中小M&A資格試験では、M&A実務、財務・税務、法務、倫理・行動規範など、複数分野の知識が問われることが想定されています。 単なる用語暗記だけではなく、選択肢を読んで判断する練習を積んでおくことが大切です。
倫理・行動規範では、禁忌肢にも注意が必要
中小企業庁の資料では、倫理・行動規範の問題について、禁忌肢の設定も検討されています。 禁忌肢とは、選んではいけない重大な誤答肢のような位置づけで、単に知識が不足しているだけでなく、実務上不適切な判断をしていないかを確認する狙いがあると考えられます。
中小M&Aの支援では、利益相反、手数料、情報開示、譲渡側・譲受側への説明など、実務上の判断が重要になる場面があります。 そのため、倫理・行動規範の対策では、「正しい知識を覚える」だけでなく、「やってはいけない対応を見抜く」練習が必要です。
CBT形式では、限られた時間の中で選択肢を比較し、不適切な対応を選ばない判断が求められます。 倫理分野は、条文やルールの暗記だけでなく、具体的な場面でどの対応が問題になるかを意識して学習することが大切です。
CBT形式で注意したいポイント
1. 画面上で問題を読む必要がある
CBT形式では、紙ではなく画面上で問題文を読みます。 紙の問題冊子に慣れている人にとっては、画面上で長めの文章を読むことに少し違和感があるかもしれません。
そのため、普段の学習でも、スマートフォンやパソコンの画面で問題を読む練習をしておくと、本番形式に慣れやすくなります。
2. 選択肢を比較して判断する必要がある
4択または5択の形式では、正解らしい選択肢が複数あるように見えることがあります。 その場合、問題文の条件を確認しながら、選択肢を比較して判断する必要があります。
中小M&A資格試験のCBT対策では、画面操作そのものよりも、画面上で選択肢を落ち着いて比較する力が重要になります。 CBTという言葉だけを見ると、パソコン操作に不安を感じるかもしれません。 しかし、選択式試験で大切なのは、操作の速さではなく、限られた時間の中で問題文の条件を正しく読み取り、選択肢を判断することです。
3. 時間配分を意識する必要がある
120分で60問程度という形式では、1問に時間をかけすぎると、後半の問題に十分な時間を残せない可能性があります。 迷った問題に長く止まりすぎず、全体を見ながら解き進める意識が必要です。
本番前には、まとまった問題数を時間内に解く練習をしておくと、CBT形式への不安を減らしやすくなります。
CBT形式に慣れるための対策
1. 画面上で問題を解く練習をする
CBT形式では、問題を読む、選択肢を選ぶ、次の問題に進む、という一連の操作を画面上で行います。 そのため、紙のテキストだけで学習するのではなく、アプリやWeb上で問題を解く練習を取り入れると、本番形式に近い感覚をつかみやすくなります。
2. 一問一答で基本論点を固める
CBT形式に慣れる前提として、まずは基本論点を押さえておくことが重要です。 一問一答形式で重要論点を確認し、正誤判断に必要な知識を少しずつ積み上げていきましょう。
3. 模試形式で時間配分を確認する
本番を意識する段階では、まとまった問題数を制限時間内に解く練習も必要です。 問題を解くスピードを無理に上げるというより、迷いやすい問題に時間を使いすぎないこと、最後まで解き切る流れを確認することが大切です。
4. 間違えた問題を復習する
試験対策では、間違えた問題をそのままにしないことが重要です。 なぜ間違えたのか、どの選択肢に迷ったのかを確認し、同じ論点で再び迷わないように復習しておきましょう。
中小M&A資格試験対策アプリでCBT形式に慣れる
中小M&A資格試験対策アプリでは、スマートフォン上で問題文を読み、選択肢を選んで解答する演習ができます。 CBT形式では、画面上で問題を読み、限られた時間の中で選択肢を判断する必要があるため、普段からアプリで演習しておくことは、本番形式に慣れるうえでも有効です。
本アプリでは、一問一答、模試形式の演習、分野別の進捗確認、間違いノートなどを通じて、知識の確認だけでなく、復習まで続けやすい設計にしています。 CBT形式に不安がある人は、まずは一問一答で画面上の問題演習に慣れ、慣れてきたら模試形式で時間配分を確認する流れがおすすめです。
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まとめ
中小M&A資格試験は、現時点の中小企業庁の公募要領では、CBT形式により120分・60問程度で実施されることが想定されています。 CBT形式では、紙の試験とは異なり、画面上で問題を読み、選択肢を選んで解答します。
そのため、知識を覚えるだけでなく、画面上で問題を解くこと、選択肢を比較して判断すること、時間配分を意識して解き進めることに慣れておく必要があります。
一問一答や模試形式の演習を活用しながら、CBT形式に慣れ、試験本番に向けた準備を進めていきましょう。